実例「地方から上京しお金の感覚がわからなくなりました」都道府県ごとに給与額は違う?
キャッシングの解説をしていると相談を受けることがあります。
今回は相談ではなく、実際の体験談としてお話しいただいたことです。
多くの方に経験がある、そう感じましたので今回はその原因を探りながら解説をしてまいります。
金銭感覚が狂ってしまった
地方でアルバイトをしていましたが一念発起で東京に上京することに。
ところがこれまでのアルバイト時給とはまったく違い、同じ程度の時間でも大きな収入を得るようになりました。
すっかり金銭感覚が狂ってしまい、このままでは借金をすることになりかねないと感じてからというもの、お金との付き合い方を考え直すようになりました。
都会は時給が高く、地方は時給が低いということは聞いたことがあるかもしれません。
それでは給与となればどうでしょうか。
ココは覚えておこう!
確かに地域によってアルバイトやパートの時給は異なります。
ところが最低賃金という視点から見てみるとそこには大きな差はありません。
実際の時給はどうでしょうか。
ここに統計があります。
それぞれの職業によって違いがあるものの、やはり関東の時給が最も高くなっていることがわかります。
東京の最低賃金が907円のため、それをはるかに超える時給が設定されている傾向にあります。
一方で、地方によっては最低賃金がそのまま平均時給となる地域も少なくありません。
アルバイト収入にも地域によって違いがあることがわかります。
地域によって異なる給与額
厚生労働省が行っている毎月勤労統計調査があります。
大正12年から毎月行われている統計であり、調査を依頼されたときにはこたえる義務があるという厳格なものです。
圧倒的に給与が高いのは東京、
大分や沖縄の15万円台と比べると非常に高い給与になっています。
時給だけではなく給与として考えても実は大きな違いがあることがわかります。
生活水準は簡単に上がるが下げることは困難
例えばアルバイトで時給700円で働いていたとしましょう。
同じ条件で時給が1200円になればどのように違いが出てくるのでしょうか。
700円と1,200円ではわずかに500円の違いしかありませんが、
月の収入として考えてみると8万円もの違いがあります。
これでは「金銭感覚が狂う」こともわかるようなものです。
一度上がってしまった生活水準を、下げることは容易ではありません。
本来であればこれまでどおりの生活をした上で、貯蓄に回すことが理想ではありますが
すでに生活水準に変化があった場合にはその修正を最優先しなくてはなりません。
生活水準が変わったことによる借金への流れはごく自然なものです。
キャッシングとは、突発的な出費を切り抜けるためのものとして使うものであり、
生活水準を維持するために活用するものではありません。