カードローンQ&A いつまでも返済が終わらないんです・・・
安全なカードローン選び、安全なキャッシングの使い方を紹介していると相談を頂戴することがあります。
多くの方が感じていることであり、知らない間に陥りがちなこと、
おそらく共有されるであろう相談がありましたので回答とあわせて開設していきます。
長く返済をしているのですがいつまでも終わりが見えません。
30万円の借り入れでもう3年も返済を続けています。
いつまでも返済をしていても終わりが見えず、このまま何年も返済を続けていかなければならないのかという不安があります。
多くの方が感じていることでしょう。
たった30万、そう思われたかもしれませんが実際に返済をしてみるとそこには大きな負担があるものです。
この状況だけではわからないので更に細かく質問をしました。
Q:借り入れ金額、現在の残高、適用されている金利と返済額を教えてください。
A:30万円を借りて残りは23万円、金利は18.0%で毎月の返済額は7,000円です。
3年も返済をして7万円しか返済ができていない。
これは大きな問題があると考えられます。
まずは30万円を18.0%の金利で7,000円ずつ返済したときには実際にどのようになるのかシミュレーションをしてみます。
7,000円を返済すると「70回で完済」する計画が立てられます。
3年は36ヶ月になるので残りは34回、まだ3年近く残っていることになります。
Q:途中で借り入れをしていませんか?
A:返済のみをしており途中で借り入れをしたことはありません。
返済額が不足して借り入れによって返済をまかなうことがあればその分長期化は避けられません。
しかしこの方は返済のみをしているため追加の借り入れはないことがわかりました。
そうなるとやはり問題になるのは返済額、ということになります。
Q:どの程度の利息が加算されているのかご存知ですか?
A:毎月7,000円が最低返済額として決められているのでその金額を返済しています。利息については考えていません。
はっきりとしました。
問題は「利息を考えない返済」です。
30万円の借り入れで7,000円を返済額としたとき、金利が18.0%であれば、
1回目の返済時、元金充当額は2,500円、利息支払額は4,500円です。
30万円の借り入れで7,000円を返済しても元金充当額は2,500円になるため、
借入残高は29万3,000円ではなく、29万7,500円です。
この仕組みを理解していなければ返済を賢く進めていくことはできません。
借入残高を減らしていくことで毎回利息の支払額は異なります。
30万円の借入残高に対して加算されていた利息よりも、当然
29万7,500円に対して加算される利息は少なくなります。
このようにして利息の支払額は「返済額の内訳の中で割合が小さくなっていく」のが返済です。
30万円の借り入れのとき、18.0%で7,000円ずつ返済をしていると
返済額の中で元金充当額が利息よりも割合が高くなるのはちょうど2年目。
ここでようやく、7,000円の返済額のうち元金充当額が3,522円で利息の支払額3,478円となります。
こうして考えてみると利息の割合が大きく、2年間は返済額の半分以上を利息として支払っていたことに気がつきます。
キャッシングの仕組みを理解するときに返済シミュレーションは非常に有効になりますが
注目するべき点を間違えてしまえば返済額だけに集中してしまい、
支払う利息の大きさに気がつかないこともあります。
利息とはいったいなんであるのか、それを理解するために今回の相談者さまには
これまでの返済に使ってきた金額と
負担のならない返済額7,000円のほかに余裕があるときには積極的に返済をすることを伝えました。
利息の計算方法についてはこちらでも解説しています。