相談「保険に入っていないのに事故を起こしたのでお金を借りたい」
非常に深刻な相談でしたが、ありえないことではないようです。
大きな事故というほどではなく大事には至りませんでしたが、
金銭面では大きなダメージを受けたそうです。
自賠責保険だけで事故を起こした
車を売ることになり、遠くまで車を運転していきました。
売りに行くだけだからと出発前に自動車保険を解約したのが運の尽きでしたが事故を起こしてしまいました。
お互いに大きな怪我はありませんでしたが、相手の車を修理しなくてはならず
借りなければ対応できない状況です。
任意保険に加入していなければこのような状況になりかねません。
自賠責保険について詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。
「自賠責に入っているから」というのは任意保険に入らない理由になりません。
こちらをご覧ください。
後遺障害の程度とは、
神経系統、精神、胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合
・常時介護:4,000万円(第1級)
・随時介護:3,000万円(第2級)
それ以外の後遺障害の場合は
・75万円(第14級)~3,000万円(第1級)
また、相手の身体にかかわる損害の補償であり、
相手の車、物、自分の体、物は自賠責保険の対象ではありません。
さらに決められた補償額の上限を超えた場合には自己負担になります。
現在、自動車保険の加入率は高いといえません。
任意保険でしか補償されていない損害があります。
今回のように、お互いに怪我がなく、しかし車は大きくは損してしまった場合、
自賠責保険では対応することができません。
Q:今回は自賠責保険だけということで保険の利用ができません。借り入れによってまかないたいということでしたが、いくらほど考えていますか?
A:相手の車両が壊れてしまったのと同時に、レッカー移動、代車など費用がかかり総額で200万円ほどになるといわれました。
恐ろしいのは車同士の事故の場合、車の修理だけでは終わらないということです。
レッカー移動の費用、代車費用がかかります。
任意保険ではそれらにも対応ができますが、今回のように自賠責のみの場合には全て自己負担です。
被害者が保険を利用する場合もある
実は過失割合が10対0で、加害者が任意保険に加入していなかった場合。
被害者は、「車両無過失事故にかかわる特約」がつけられていれば等級が下がることなく保険を使える可能性があります。
今回は全額負担しなければならないということでした。
悔やんでも仕方がありません、支払いについて考えなくてはならないでしょう。
目的別ローンは使えない?
目的がはっきりとしている多目的ローン、フリーローンは金利が一桁台と非常に低く
返済がしやすいローンとして人気があります。
そこで果たして「事故の費用として使いたい」という理由が通るのでしょうか。
実は車の修理費用として活用することもできます。
ただし、自分名義の車を修理する場合に限られる傾向があります。
多目的ローンは現金を手にするのではなく、支払先に銀行が振込みによって支払いを行います。
事故で相手の車を修理するために多目的ローンを利用することは難しいと考えたほうが良いでしょう。
大きな金額であれば銀行カードローンでも金利が低く設定されています。
資金使途は「事業性融資以外自由」となっているため、事故の費用として活用することもできます。
今回は任意保険に加入するべき理由の代表的な例とも言える相談でした。
改めて任意保険の重要性を痛感します。
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