浪費癖が止まらないなら貸し付けられない環境を
どうしても治らない借金癖。
カードローンは、窓口に出向いてその都度借りるのではなく、
銀行キャッシュカードのように「カードを使って引き出し」をします。
それは借りるものであり、自分の財産では有りません。
しかし、その利便性の高さから頻繁に借り入れを繰り返してしまう、
融資限度満額まで無駄にお金を使ってしまう、
そんな状況が起こりやすいこともまた事実です。
本来のキャッシングとは
キャッシングとは本来、「どうしても用立てることができない必要不可避なお金を一時的に賄うもの」です。
必要最低限の金額だけを借り、数か月という短い期間で完済する。
それが安全に使えるキャッシングです。
ところが融資限度額が設定され、本来必要だった金額以上の融資額が与えられます。
その範囲は自由に借り入れをしてもよいことにまちがいはありませんが、
借りた分だけ借金になるという事実の認識が甘い現状があります。
金融広報中央委員会の統計データがあります。
こちらは借入金のある世帯数です。
2015年には借入金がある世帯は39.2%とおよそ4割になっています。
こちらは借入金額の平均値です。
2015年、中央値は1000万円になっています。
注目したいのは「住宅ローンの残高以外」の借入金です。
住宅ローン以外の借り入れに注目すると平均で158万円。
内訳としては教育ローンや自動車ローン、そしてカードローンなどがあります。
浪費癖が心配なら借りない環境づくり
浪費癖が激しい、
自分でセーブできればそれで万事解決ではあるものの、そうはいかないまでに癖がついていることもあります。
ギャンブルだけにとどまりません。
普段の買い物、旅行など、生活水準以上のお金を使うことに慣れてしまうケースは少なくありません。
財布に入っているお金が少ないことに不安を感じるようになる、そんな傾向すらあります。
実は、消費者金融からの借り入れを強制的に自粛する制度があります。
貸付自粛制度です。
貸付自粛制度とは
浪費習癖があることなどを理由として自粛対象者本人、もしくは親族が日本貸金業協会に申告して貸付を行わない手続き。
登録手数料等の費用はかかりません。
申告方法は「日本貸金業協会への来協」か「郵送」があります。
登録されるまでに平日で3日程度、そして受理された日から5年程度が有効期間となります。
【相談窓口の業務】貸付自粛制度の手続き方法 | 日本貸金業協会
カードを折って使えない状況にするなど、自分に対して厳しく対処する方法もあります。
それでもどうしても浪費癖が治らない、もしくは親族に浪費癖が治らずに生活にも将来にも支障をきたすような方がいれば
貸付自粛制度も検討するとよいでしょう。