個人事業主はビジネスローンを優先してはいけない、その理由は
ビジネスローンを扱っている消費者金融、信販は非常に多くあります。
個人事業主だからビジネスローンを。
そう考えているのであればお待ちください。
ビジネスローンは実はそれほど大きなメリットはありません。
ビジネスローンの金利は高い
地方銀行でもビジネスローンの取り扱いはあります。
地元貢献を第一に掲げる地方銀行はその地域で営業をしている個人事業主を応援しています。
ただし決して金利は低くはありません。
全国展開をしているビジネスローンを比較します。
それを参考にお住まいの地方銀行で用意しているビジネスローンと比較をしてみるとよいでしょう。
特徴が3つあります。
①保証人不要
②審査が早い
③金利が高い
保証人だけではなく担保も不要です。
個人事業主にとって保証人探しは非常に重い作業です。
法人経営者の場合には法人格として借り入れることになるため連帯保証人は必須です。
しかし、個人事業主は保証人をつけずに融資が受けられます。
審査も比較してみると思いのほか時間がかからないことがわかったことでしょう。
通常、銀行カードローンでも審査には3営業日程度がかかるものであり、長ければ2週間ほどがかかるということも珍しいものではありません。
全国展開をしているビジネスローンでは審査スピードも早く、最短即日で融資が受けられるローンもあります。
さて、問題になるのは③です。
金利が高い。
これはビジネスで融資を受ける以上致命的ともいえる問題です。
返済期間が長くなればそれだけ高金利による利息の負担が大きくなっていきます。
少しでも低い金利で借り入れること、それが重要になります。
有担保ローンであれば金利が低く一桁台に設定されています。
保証人もなし、担保もなしという手軽さの反面、融資を行う側にとって保証がないリスクを軽減するために金利が高く設定されています。
金利が低いほうが良いのはどうして?
少額のキャッシング、例えば5万円を30日間借りる。
その場合には金利を気にする必要はありません。
なぜなら、5万円を一般的な消費者金融の金利18.0%で30日間借り入れたときの利息は、「739円」です。
気にするほどの利息ではありません。
さらにプロミスの30日間無利息、アコムの30日間無利息など無利息期間を活用すると利息は0円のまま借りた金額だけで完済ができます。
ところが返済期間、つまり完済するまでの期間が長ければ長いほど
金利の違いは大きく利息の支払い総額に影響をします。
その前に覚えておかなければならないのは
利息は返済額から差し引かれているということです。
例えばその月の利息が3,000円だとしましょう。
返済額を1万円とすると、利息3,000円が差し引かれ、残りの7,000円が元金充当つまり、返済ができた金額となります。
利息が大きければ大きくなるほどに、返済額の中で利息の割合が大きくなります。
元金充当額が低いことで結局借入残高の減りが悪く、
さらに返済期間が長引いていきます。
これが、高い利息による悪循環です。
ビジネス融資を考える順番がある
個人事業主だからビジネスローンを探す。
他を考えない選択肢は危険です。
ビジネスローンを比較してもお分かりになったかと思います。
その金利の高さは消費者金融と変わりありません。
これでは経営を立て直したいとなったときに、利息の負担が大きく結局は首を絞めることになりかねません。
個人事業主がビジネス融資を希望するとき、
まずは公的融資を検討しましょう。
手続きは相当面倒です、それは間違いありません。
その一方で金利が極端に低いという大きなメリットもあります。
公的融資が受けられなかったとき、次に検討するのはビジネスローンではなく銀行カードローンです。
銀行カードローンは融資限度額に応じて適用金利が決まります。
さらに、融資限度額が高くなればなるほどに金利が下がります。
ビジネスローンを優先して考えるのではなく、金利を考え、利息を考え、
これからの経営に負担にならないような計画を練らなくてはならないでしょう。