奨学金が返済不要に?
2016年3月29日、安部総理が2016年度予算の成立を受けて記者会見を行いました。
本当に厳しい状況にある子供たちには、返還不要の給付型支援で手を差し伸べる
つまり給付型奨学金の創設を考えていることを表明しました。
毎月決まった返済額
現在は年収にかかわらず、毎月の返済額は決められています。
しかし学業を始める前に奨学金を借り入れたときと、
卒業後の所得には大きな差があることも少ないことではありません。
例えば特殊な資格が取れる学校を選び将来の収入が安泰だと思っていたとしても、
実際に収入を得るようになればそこには想像と現実の違いがあることもあります。
実際に収入を得ていない段階で返済を計画することほど難しいことはありません。
奨学金に苦しむ現代の若者
例えば奨学金を15年返済するとしましょう。
完済するころには30代後半です。
奨学金の返済が大きな負担になり、生活に支障をきたす場合も少なくありません。
実際に奨学金を3ヶ月以上滞納者のなかで8割以上が年収300万円以下、つまり平均年収よりも低い状況です。
さらには4割が非正規労働者、もしくは無職です。
返済をする当てがない、それが実情にもなっています。
奨学金地獄とも言われる現代でも、奨学金制度の利用者は増えています。
その背景にあるのは、世帯年収の低下。
親の収入が少ない、世帯年収が少ないなど、親の負担で学校に通うことができない若者の選択肢として奨学金の利用が増えています。
貸与型奨学金の金利は
貸与型奨学金の金利はどの程度なのでしょうか。
消費者金融が上限18.0%、銀行カードローンの一般的な上限金利が14.5%の現在で、
果たしてどれほどの金利が設定されているのかが気になります。
独立行政法人 日本学生支援機構によると
平成27年度の貸付利率は0.1%~0.89%になっています。
ココは覚えておこう!
奨学金の申し込みは日本学生支援機構ばかりではありません。
さまざまな奨学金があるため、条件等必ず比較と確認を行いましょう。
収入を得る前に借り入れをすることは簡単に決断することはできません。
「将来の収入から返済という支出項目を先に決定すること」です。
借り入れや返済に関する十分な知識を得て再度検討することをお勧めします。