カードローンの審査で重要なこと、それは属性スコアリング
審査には重要な項目が3つあります。
①過去や現在の債務を確認する「個人信用情報機関への照会」
②返済能力を調査する「属性スコアリング」
③勤務先を確認する「在籍確認」
前回には個人信用情報機関と審査の関係について詳しく説明しました。
今回は、「返済能力を調査する属性スコアリング」についてご説明しましょう。
属性スコアリングとは
申込書に記入する項目の一つ一つは属性と呼ばれる項目です。
そこに評価点数をつけて総点数をみています。
わかりやすい例をいくつか出してみましょう。
職業では弁護士、医師などの士業が最も高評価となります。
もちろん無職では評価が低いどころか審査に通ることはありません。
居住形態を見てみるとわかりやすいでしょう。
支出の割合、資産としての大きさなどが評価の対象になっています。
属性スコアリングとは、「収入と支出の状況を調べるもの」でもあり、
「返済額の確保率」や「連絡先の確保」でもあります。
そのため、評価が低いところがあっても、評価が高いところがあれば審査には通る可能性が出てきます。
実際にどのような属性があるのでしょうか。
消費者金融や銀行カードローンによって多少の違いはあるものの、意外なものまで属性スコアリングの項目になっています。
例えば電話の種別も属性の一つです。
固定電話と携帯電話があれば評価が高くなります。
固定電話の回線をつなぐには業者が直接自宅に来るという作業が必ず必要です。
そのため固定電話があるということはその住所に間違いなく住んでいることを証明するものでもあり、なおかつ簡単に解約するものではないことも評価が高い理由です。
携帯電話は解約が容易になりますが連絡がつきやすいという面もあります。
電話の種別は、「返済が遅れたときなどの連絡先の確保」としての評価がつきます。
また、大きく評価されるのは勤続年数です。
長い期間働いている、それは消費者金融や銀行カードローンが求める「安定した収入」です。
安定した収入とは高額の収入をさしているのではなく、今、融資を行ってもこれから先も同じ職場で働いていることによって返済額が確保できることが重要視されています。
そのため、大企業の正社員として働き始めて間もないよりも、アルバイトで5年働いているほうが「安定した収入」としてみなされることも少なくありません。
変えられない属性
個人信用情報機関の内容は照会することができます。
つまり内容を確認できるということです。
ところが属性スコアリングはどのように評価されるのか、細かいところを知ることはできません。
それだけではなく、属性は「審査を受けるから」といって変えることができない項目ばかりです。
例えば、属性評価を高くしようと固定電話を引くことはないでしょう。
また持家にすることもできることではありません。
ありのままの状況を審査される、それが属性スコアリングでもあります。
対策はある?
属性スコアリングに唯一対策ができるとすれば、それは「正確に記入する」ことです。
属性を変えることはできませんが、申込書に正確に記入することは非常に重要なことでもあります。
申込者にとって「単純な間違い」であったとしても、
貸す側、審査する側にとっては「騙し、詐欺」と受け取られることもあります。
正確な情報を正しく記入すること、申込者が属性スコアリングに対して行える対策はコレだけです。