減少する貸金業、その背景にあるものは
消費者金融を含む貸金業者の数は「多い」とはいっても年々減少しています。
一方で悪質な闇金業者は減少することはありません。
貸金業として登録していない悪質な業者のため、その全体数を把握することはできないものの、
手をかえ品をかえ、根絶することは難しいのが正直なところでしょう。
年々減少する貸金業者
金融庁が毎月行っている貸金業者の登録数調査があります。
ここでは平成20年から平成27年の推移を見てみましょう。
いずれも4月末の結果です。
年々減少していることがわかります。
もう少しわかりやすくグラフにしてみましょう。
この7年で貸金業者の数は減少しています。
都道府県登録と財務局登録の違いは?
例えば東京都で貸金業を営むときには東京都に貸金業者の登録をします。
同じ東京都でもう1店舗の貸金業者を営むとしても、東京都からの貸金業者の登録のままです。
東京都のほかに大阪府にも店舗を構えるとなれば、東京都と大阪府からの貸金業者登録ではなく、
財務局で登録が必要です。
つまり、都道府県をまたぐ場合には財務局の登録が必要となります。
今一度貸金業者の推移をみてみましょう。
財務局登録業者の数、これがつまり複数の県にまたがっている中堅~大手。
都道府県登録業者の数、これが小規模貸金業となります。
圧倒的に減少する小規模貸金業
小規模な貸金業者が圧倒的に減少傾向にあります。
一方で大手消費者金融は一定数以上は存続されていることもわかります。
利便性、安心感、サービスの向上など、消費者金融に求められることが非常に多くなりました。
また、インターネットの普及により利用層は「誰にも会わないキャッシング」が可能です。
充実したサービスを持っている消費者金融が今後も生き延びていくことになるのでしょう。