リボルビング方式にご注意をって本当?
返済方式にはさまざまなものがあります。
ところがよく見かけるのは
「リボルビング方式にはご注意を」というもの。
ココは覚えておこう!
リボルビング方式とは、「毎月の最低返済額を決める」ものです。
ただし、単純なリボルビング方式を採用しているローンは少ないものです。
毎月の最低返済額が一定額になる、これがリボルビング方式の落とし穴とされています。
借入額が減っても増えても返済額が一定。
これは状況を把握しづらいという欠点があります。
例えば契約時に返済額が2万円と決定すれば、
借り入れが5万円でも、10万円でも30万円になっても返済額は2万円です。
借入残高に応じて返済額が変動するからこそ残高を把握しやすい、
そして返済をして減っているという実感を得ることができます。
また、利息マジックにもかかりやすくなります。
金利が18.0%だった場合、借入残高が5万円のときと30万円のときでは利息が異なります。
借入残高5万円のとき
・30日分の利息は739円
・返済額20,000円のうち、元金充当額19,261円。
借入残高30万円のとき
・30日分の利息は4,438円
・返済額20,000円のうち、元金充当額は15,562円。
同じ返済額、同じ金利でも「借入残高」によって元金充当額には大きな違いがでてきます。
元金充当額とはつまり、返済できた金額ということ。
利息はいくら支払っても1円たりとも返済になることはありません。
リボルビング方式+・・・
一般的に単純なリボルビング方式ではなく、さまざまな返済方式が加えられています。
例えば残高スライドリボルビング返済方式など聞いたことがあるでしょう。
カードローンの返済方式は大きく分けると「元利金等方式」と「元金均等方式」があります。
返済額の内訳は元金充当額+利息返済額になりますが、
元利金等方式は返済額が完済まで同額。
元金均等方式は元金充当額を同額に分割しますがそこに利息が上乗せになるため返済をするごとに利息が減り、返済額が減っていきます。
元利金等方式を採用しているのは教育ローンやフリーローンに多く、
元金均等方式を採用しているのはカードローンが多くなっています。
問題は返済方式ではなく正しい知識
リボルビング方式、つまり毎月の返済額が固定になると状況を判断しづらくなり借金が長期化するとはよく聞く話です。
しかし、問題は返済方式ではありません。
正しい知識を持って返済を計画的に行うこと、それによって返済方式がどのようなものでも問題ではなくなります。
金利による利息の計算方法、
返済方法の選択、
返済額の調整。
賢い返済ができる環境が整えられていれば、実は返済方式の違いは些細な問題です。